七宝焼にはさまざまな技法があります。
当工房でおもに体験できる技法をご紹介します。
ビーズ・フリット
初心者向けの1,500円の体験です。
形(材料)と色(釉薬)を一種類ずつ選び、
材料に釉薬を塗ります。
塗り終わってから、ビーズとガラスフリットを
使って好きなように飾り付けをし、模様を
つけていきます。
※ 絵や文字を書くことはできません。
ふりかけ
釉薬を塗った材料(銅板)の上に、ガラスフリットの粉末を
丁寧にふりかけて仕上げる技法です。
粉をふりかける具合の絶妙さでとてもきれいに仕上がります。
ベネチアンガラスのせ
材料(銅板)の上に、不透明色の釉薬を一色塗ります。
その上に、ベネチアンガラス(ミルフィオリ)を
乗せていきます。
ベネチアンガラスには透明と不透明があり、
色とりどりの小花や幾何学模様のものなどがあります。
チタンガラスのせ
材料(銅板)の上に、不透明色の釉薬を一色塗ります。
その上に、チタンガラスを乗せていきます。
チタンガラスは見る角度によっても色を変えるため、
深い味わいのある作品に仕上がります。
銀ぱくちりばめ
材料(銅板)の上に、不透明色の釉薬を一色塗り、
ちぎった銀ぱくや型抜きしてある形の銀ぱくを散りばめるように乗せて、一度焼成します。
次に透明色の釉薬を全体に塗り、再び焼成します。
すると、銀ぱくを乗せた部分に透明色の釉薬の色が出て
きて、非常に美しく仕上がります。
ふんゆう
釉薬の性質の違いを利用した技法です。
材料(銅板)の上に不透明の釉薬を塗り、一度焼成します。
次に透明の釉薬をごく薄く全体に塗り、再び焼成します。
すると、上に塗った透明色の釉薬が縮み、下に塗った
不透明の釉薬が上に噴出して斑点状になり、独特の模様に仕上がります。
重ね焼き
材料(銅板)の上に不透明の白を塗り、一度焼成します。
次に透明色の釉薬を全体に塗り、その上に透明のビーズ・フリットを使って、デザインしながら飾り付けていきます。
彫金版
材料(地模様が施されている銅板)に、透明の釉薬を丁寧に
盛り付けていきます。
焼き上がると次模様が美しく出てきます。
※ 色をたくさん使用すると混合してしまうため、当工房では
基本的に一色のみを使用していただきます。
シルバー
材料が銀の場合のみの技法です。
いろいろな材料があり、体験時間もさまざまです。
釉薬を一色だけ使用していただく場合もあれば、何色も使っていただく場合もあります。
※ シルバー用の釉薬は銅板に塗っても色が出てません。
有線七宝
七宝焼の代表的な技法です。
銀のリボン線を使ってデザインを描いていきます。
10工程ほどあり、完成までに半日~1日以上掛かります。